明治時代から昭和期に活躍した名小説家たちの多くは、お酒が大好きな酒豪でもありました。日本全国に散らばる文豪たちにちなんだお酒を集めてみました。
芥川龍之介
本人は下戸であまりお酒を飲まなかったという芥川龍之介。代表作の一つである「羅生門」と同名のお酒が造られており、モンドセレクションを20年間連続で受賞しています。
北原白秋
お姉さんが菊美人酒造に嫁いでおり、白秋と縁の深いお酒です。ラベルの「菊美人」の文字はなんと白秋が書いています!
萩原朔太郎
毎晩2、3合の晩酌を欠かさなかったという萩原朔太郎。お酒に関する作品も多く残しています。2番目の妻・美津子はなんと福島の酒蔵である大谷忠吉本店の娘さん!甘みとコクのある濁り酒を朔太郎も飲んだかもしれません。
室生犀星
金沢出身の犀星が愛飲したという福正宗。今でもそのブランドは健在です。親交のあった朔太郎や白秋とも飲み交わしたことがあるかもしれませんね。
泉鏡花
師の尾崎紅葉同様に日本酒を好んだ泉鏡花。「鏡花燗」という言葉ができるくらい、熱々にお燗したお酒を好んだとのことです。出身地・金沢の酒蔵である福光屋が泉鏡花にちなんだ飲みやすいお酒を造っていますが、こちらはあまり燗向きではないかもしれません。
夏目漱石
下戸で、お酒よりも甘いものが大好きだった漱石。飲むお酒と言えばビールやワインがほとんどだったそうですが、その漱石でも広島の白牡丹だけは飲んでいたそうです。やや甘めの柔らかい純米吟醸は漱石の口に合うかもしれません。
正岡子規
「獺祭」は正岡子規の号にちなんで名付けられています。蔵元の旭酒造様からは二割三分が推しだとのコメントを頂きました。
売り上げランキング: 3,385
宮沢賢治
農学者でもあった宮沢賢治が生産奨励をした米・陸羽132号で作られたお酒です。宮沢賢治自身は下戸でしたが、賢治の米から作られたお酒もまた賢治の作品のひとつとして楽しんでみたいですね。
谷崎潤一郎
呉春株式会社の先代社長は谷崎と仲が良く、「細雪」の校正を手伝った仲だそうです!もちろん、呉春も谷崎が大好きだったお酒でした。大阪のお酒では随一の飲みやすさです。
永井荷風
死の直前まで大黒屋のカツ丼と日本酒一合を連日のように食べ続けた荷風。同店では今でも「荷風セット」として当時のメニューを残しています。その日本酒ブランド・菊正宗は先日日本一おいしいパック酒を発表し、進化を続けています。
売り上げランキング: 71,740
中原中也
酒乱の域に達したエピソードが有名な中原中也。繊細な詩の作風から考えると意外です。出身地の山口県では、「中也の里」という中也にちなんだオリジナル日本酒が造られています。
ページが長くなってしまったので一旦ここまでにしておきます。皆さんの好きな文豪はいましたか?