今月も福島県在住のfukunomo愛好家である林 智裕さんが、fukunomoを体験しての感想&紹介をレポートしてくださいました！
【連載第46回目】
すっかり暖かくなって、新緑が綺麗な時期になりましたね！
この時期は毎年恒例の伝統行事、明治時代から続く「全国新酒鑑評会」の結果発表があります。
おかげさまで、福島の酒は今年も金賞受賞数が日本一！前人未踏の連続記録をさらに更新し、今回で驚愕の９回連続となりました！しかも福島の酒は酒造年度2008年（2009年春の審査）以降、全て全国１位または２位のみを取っていることになります。
fukunomoは、そんな銘酒処福島から、とっておきの地酒と地の肴が毎月届くサービス。今月も楽しみです！
■今月の美酒
・金水晶純米酒 fukunomo特別版＜福島市／有限会社 金水晶酒造店＞
さて、今月のお酒は県庁所在地である福島市から。福島市内で唯一の造り酒屋、金水晶酒造店です。
金水晶酒造店の創業は明治28年。蔵元の近くにあった金山と、名水湧き出る水晶沢からその名を取ったとのこと。手造りにこだわり、ていねいに醸されたお酒には無二の個性があり、県都福島市の誇りともいえる味わいと言えます。
この蔵の酒の最大の特色は何といっても、その名を体現する金と水晶のような「煌めき」のある味わい。口に含んだ瞬間に金銀砂子がキラキラと輝きながら目の前に降り注いでくるような、それはそれは優雅で美しくて絢爛な印象です。重層的で複雑な風味を持ちつつも透明感があり、その味わいにはまるで、世界的管弦楽団が奏でる完璧かつダイナミックな和音と旋律に圧倒されるかのような感動さえあります。
今回のお酒も、実に金水晶「らしさ」を感じさせてくれる１本。しかもfukunomoのために特別に用意していただいた特別限定品です！これは何という僥倖。fukunomoをやってて良かった！と思わせてくれる贅沢ですね。
■今月のマリアージュ／ペアリングセット
・蔵醍醐 クリームチーズの純米酒粕漬
＜福島県南相馬市／みそ漬処 香の蔵＞
・会津肉屋の手づくりチャーシュー
＜福島県会津若松市／有限会社フレッシュミート会津＞
・福島の郷土漬 いか人参
＜福島県郡山市／株式会社小田原屋＞
・ごとうさんちの手作り漬物 きゅうりからし漬
＜福島県本宮市／御稲プライマル株式会社＞
・酣プロジェクト 吟醸チョコマカロン
＜福島県福島市／松月堂菓子店＞
・蔵醍醐 クリームチーズの純米酒粕漬 ＜福島県南相馬市／みそ漬処 香の蔵＞
早速、今月もおつまみとのペアリングを楽しんでいきましょう！
最初に合わせるのは、南相馬もみそ漬処「香の蔵」さんより、「クリームチーズの純米酒粕漬け」。
「クリームチーズの味噌漬け」シリーズで人気を博している香の蔵さんには様々なバリエーションがあり、最近では人気テレビ番組「居酒屋新幹線」の宮城県出張編で同社の「クリームチーズの仙臺みそ漬」が使われたことが話題を呼んでいます。
そうした中で、今回は「クリームチーズの純米酒粕漬」。福島県産の味噌に今月のお酒である「金水晶酒造店」の純米酒粕をブレンドし、特製の粕床に漬け込んで低温熟成させたものです。
これはチーズ単品で食べても美味しく、ねっとりとした甘み、しっとりした旨味が印象的。そもそもチーズと日本酒のペアリングは非常に相性良いのですが、金水晶の酒粕で漬けこまれた本品は尚更と言えます。チーズの豊かな旨味が増幅されているのみならず、より日本酒に馴染み調和しやすいようにアレンジされています。まさに、今回の金水晶とのペアリングのためのカスタマイズ。最高の取り合わせと言えるでしょう！
・会津肉屋の手づくりチャーシュー ＜福島県会津若松市／有限会社フレッシュミート会津＞
続いては、「会津肉屋の手づくりチャーシュー」。福島が誇る名物「喜多方ラーメン」にも合わせて嬉しい、お肉屋さんの本気を感じさせてくれる逸品です。
このチャーシューを食べるときに必ずやってほしいことが１つ。それは「食べる直前に温めること」です。出来る限り柔らかく、お肉からジューシーな肉汁がとろっとろに滴るようにしておくのがポイントです。
これを口にしつつ、満を持して金水晶を投入！すると…
まるで化学反応が起こったかのように、口の中一杯に広まっていた肉汁の旨味が一気に倍増！ほとばしる旨味の爆発的広がりを味覚がにわかに受け止めきれないほどの衝撃が走ります。まさに、煌めくダイヤモンドの輝きを見るかのよう。
実は、これが金水晶最大の持ち味。もちろんさまざまな食材とのペアリングに応えてくれますが、特にジューシーな肉汁との相性は絶品！驚異的な旨味を引き出してくれる不思議な魅力を持っています。
私は、かねてより「肉汁には金水晶」を常々提唱してきたほどで、プライベートでもしばしば金水晶を好んで愛飲しています。この感動はぜひ、皆様にも試して驚いて頂きたい。とろけるジューシーなチャーシューと金水晶の組み合わせ、間違いなく絶品です。
なお、金水晶酒造の地元福島市は円盤餃子や焼き鳥が名物。ぜひ福島市を訪れたときには、これらのお供にも金水晶を合わせてあげてくださいね！
・福島の郷土漬 いか人参 ＜福島県郡山市／株式会社小田原屋＞
次に、「いかにんじん」。「いかにんじん」というのは、いかとにんじんです。（身も蓋もありませんね）
もうちょっと詳しくお話すると、細切りにしたスルメイカを使い、同じく細切りにしたにんじんと一緒に独自の醤油ベースのタレに漬け込んだ福島の伝統食、郷土料理です。お正月料理にも使われるハレの料理。
それにしても。
「クリームチーズの酒粕漬け」でも感じたのですが、金水晶はじっくり漬け込んだ旨味や塩気、いわゆる「熟成させた風味」との相性がかなり良いですね。透明感がありながらも重層的で芯の強いお酒は肴の芳醇な旨味や匂いに負けず、そのポテンシャルを最大限に引き出してくれる。飲む程にしみじみと、その魅力が伝わってきます。
なるほど、この酒の特性は、先ほどの「クリームチーズの酒粕漬け」の製品化にあたって、香の蔵さんが数ある酒蔵の中から金水晶酒造店の酒粕を選んだ理由も判ろうというもの。「金水晶には肉汁」のみならず、漬物も強くおすすめできます。
普段から楽しんでいた金水晶ですが、fukunomoが提案したペアリングを楽しむことで新たな発見、奥深い魅力に改めて気付かされます。福島県内在住であってもfukunomoを楽しむメリットは、充分にあると言えるでしょう。
・ごとうさんちの手作り漬物 きゅうりからし漬 ＜福島県本宮市／御稲プライマル株式会社＞
ここで、箸休めもかねてきゅうりのからし漬け。実は福島県、全国屈指のきゅうりの名産地でもあるんです！
シャキシャキの冷やしきゅうりに、からしの風味が心地良い。なにより、漬物と金水晶の相性の良さはたった今お話しした通り。清涼感と旨味の絶妙なバランスが最高です！
・酣プロジェクト 吟醸チョコマカロン ＜福島県福島市／松月堂菓子店＞
最後の〆は、吟醸チョコマカロン。
金水晶さんのご近所にあるお菓子屋さん「松月堂」が参加している「酒蔵×菓子店プロジェクト」から生まれたオリジナル商品です。
このマカロンにも金水晶が使われていて、風味が格段に良くなっています。ほのかな吟醸香と甘味の心地良さ。しっとりとした口当たり。最高のデザートです。これ、おかわりないですか？？ 普段からもっと食べたくなります。
今月は、普段から楽しんでいる金水晶の新たな表情と魅力を堪能させて頂きました。なるほど、金水晶は肉汁に合わせて最高なのはもちろんのこと、熟成された芳醇な味わいにも非常に好相性。とても楽しませて頂きました！
そういえば、「商工会うまいもんNo.1決定戦」というイベントで２年連続優勝した福島市松川町（金水晶酒造店の地元です）の「あっ！ぷるプル唐揚げ」は、ジューシーな鶏肉と芳醇なオリジナル漬けダレに金水晶を絡めたものでした。道理で最高に旨い唐揚げだったはずですね…。
今月も、ごちそうさまでした！(*´▽｀*)ﾉｼ
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